高齢者ホームの最前線
   
 
 高木陽子さん(75歳)は、家庭菜園が趣味。近所にある市民農園を借りて、ほぼ毎日野菜作りを楽しんでいます。
 ガンを患っていた夫とは、死別して3年が経ちました。陽子さんは今のところ身体も健康で丈夫ですが、将来のことを考えると、今が大丈夫だからと言って油断はできません。また新しい人生を歩むためにも、どこかにいいホームがないかと探しています。
 陽子さんは、都心から離れたホームでも構わないと考えています。誰かに気兼ねすることなく、家庭菜園のある自然あふれるホームで緑あふれる生活を満喫したい。また、そこで新たな友人たちをそこで築き、ゆったりのんびりと過ごしたいと思っています。
 陽子さんは夫の遺族年金を含め月に17万円程度の年金を受け取っています。預貯金は100万円ほどありますが、資産はほとんどない状態です。陽子さんには娘がひとりいますが、3人の子育て中で援助は困難。娘は「母さんの好きなところを選んで」と言っています。
 

▌ホーム探しのポイント

①「その他の料金」にも注意する
 パンフレットやインターネットで掲載されている月額利用料は「食費」「共益費(管理費)」「家賃」の大きく分けて3つで、介護にかかる費用は含まれていません。その他の費用として「介護保険の一割限度額分」「医療費」「オムツ代」の3つがどのホームでも共通して必要となる費用です。どのくらいかかるかというと、だいたい3つ合わせて要支援1の人3万円程度。要介護5の人で5万円程度。要介護5になったときのことを考えると、掲載価格プラス5万円程度をみて考えると良いでしょう。高木さんの場合、年金が17万円ということなので、掲載された利用料で12万円以下のホームではないと要介護5になった際、支払いができなくなってしまいます。
 費用負担の少ない特別養護老人ホームへの申し込みも、同時に検討しておきましょう。

 
◉東京

うぃず国分寺
サ高住になります。食費抜で129,250円。介護が必要となった場合、系列の有料老人ホームへ移り住みが可能です。

 
◉神奈川

ガーデンテラス小田急相模原
介護を主とした高齢者専用賃貸住宅。居室の設備は有料老人ホームと同じでトイレと洗面のみですが、入居時費用も月額もギリギリ予算内。

ニチイホーム修善寺
静岡県ですが、3人部屋(相部屋)で入居金が135万円とやや予算オーバーながらも月額119,000円。看護師24時間常駐で将来的にも安心感があります。

 
◉埼玉

あずみ苑ラ・テラス新古河
敷地内にある菜園でヘチマの栽培をおこなっています。高木さんの家庭菜園のあるという希望に合致。

ほほえみの里
高齢者向け賃貸住宅ですが、介護状態となっても対応が可能。敷地内に菜園があり高木さんの希望に合致。

すこや家・志木/宮原
自立者限定のホームです。介護が必要となった際、系列のホームへの移り住みを提案されますが、月額が16万円前後となり予算が厳しいかもしれません。

 
◉千葉

シルバービラージュ新舞子
房総半島の海に面した適合高齢者専用賃貸住宅。自立者~要介護者まで色々な方が入居されています。介護度が低いうちはなんとか年金内。