高齢者ホームの最前線
   
 
 大野孝一さん(78歳)は近々、妻・可奈子さん(78歳)と一緒に引っ越しを考えています。
 可奈子さんは3年前、脳梗塞によって倒れ、半身マヒと脳血管性の認知症を患ってしまいました。現在、要介護度4の認定を受けています。
 これまでは、孝一さんが献身的な介護を行い、また在宅介護サービスを受けることで、生活を成り立たせていました。
 しかし孝一さんは1カ月前、介護で腰を痛め、ギックリ腰になってしまいました。在宅介護が難しくなったため、2人で生活できるホームへの引っ越しを考えているのです。
 孝一さんは退職金にまだ手をつけておらず、約4000万円の貯蓄があります。年金も2人で1カ月あたり30万円ほどあり、また、孝一さんが所有する不動産収入が月20万円ほどありますす。
 健康な孝一さんと要介護4の可奈子さんが2人揃って入居でき、なおかつ、可奈子さんに手厚い介護を施してくれる、そんなホームを探しています。
 

▌ホーム探しのポイント

①個室を2つ利用する選択肢も検討する
 夫婦部屋のメリットは入居後も夫婦一緒の部屋でいられるという一点です。しかし、裏を返せば入居後も主介護者が要介護者を介護する(このケースでは孝一さんが可奈子さんを介護する)状況に変化はなく、孝一さんが「この程度なら自分で」と介護をし、事故に発展するリスクをはらんでいます。また孝一さんも介護状態となってしまう可能性も考えられます。
 一方、個室を2つ利用した場合、片方をリビング、片方を寝室とし、一緒に就寝することができるところもあります。この場合、好きなタイミングで2つの部屋を個室として使用することができ、お互いの身体状況に応じて臨機応変な対応が可能です。
 よく相談して居室のタイプを選択しましょう。

 
◉東京

センチュリーシティ常盤台
介護を主としたホームです。コネクティングルーム(隣接した部屋の壁が扉になっており、個室にも夫婦部屋にもなる)があり、上記のポイントを気にせずご利用が可能です。

アリア哲学堂
夫婦部屋でのご案内となります。自立の人でもご生活ができるような雰囲気のあるホームです。2:1の人員体制+看護師が24時間常駐しており安心感もあり。

悠楽里えどがわグリーンパーク
介護を主としたホームで個室を2つ利用でのご提案です。2:1の手厚い人員配置。運営も平成15年からと長く実績が豊富です。

 
◉神奈川

リーフヴィラ湘南台
自立者を主とした住宅型有料老人ホームです。住宅型の認可ももっているため介護対応も可能。車イス状態の夫と自立の妻が入居されています。

タイムレス川崎&ライフコミューン川崎
タイムレスが自立棟。ライフコミューンが介護棟。建物内が繋がっており介護が必要な伴侶に会いに日々通っている人もいます。

ケアコート横浜
最大2LDKという居室の広さがありながら介護付の認可を受けている珍しいホーム。自宅のように過ごしながらしっかりとした介護が受けられます。

ザ・プライム
自立者を主とした高齢者向け賃貸住宅から、介護付(一部)の認可を受けたホーム。そのため居室設備が自立向けでありながらもしっかりとした介護が受けられます。

レジデンスタウン小田原/茅ヶ崎
上層階が自立フロア、下層階が介護フロアとなっているホーム。医療、認知症等の身体状況の変化に応じて系列のホームへ移り住みができます。

 
◉埼玉

グリーンフォレストヴィレッジ
自立棟と介護棟が繋がっており、クリニック併設。医療面での安心感があります。

蓮田オークプラザ介護館
支援館、介護館と身体状況別に生活エリアが分かれており、状況に合った適切な介護が提
供されています。

グランダ南浦和/武蔵浦和
介護を主としたホームです。アリアほどではありませんが、自立の人も違和感なくご生活できる内容となっています。

あずみ苑グランデ花咲の丘
介護を主としたホームです。コネクティングルーム完備。住宅型の特徴を活かした個別ケアに力を入れています。

ニチイホーム大宮/東浦和
介護を主としたホームです。個室の2つ利用、夫婦部屋とも選択が可能です。大宮は看護師24時間常駐しており、安心感があります。

 
◉千葉

グッドタイムリビング千葉みなと
身の回りのことをすべて自分でできる自立者から寝たきりの人まで入居されており、様ざまなニーズに対応ができる体制が整っています。

ボンセジュール千葉
個室の2つ利用、夫婦部屋とも選択が可能です。看護師が24時間常駐しており、また介護経験豊富なため、可奈子さん向きのホームです。

ニチイホーム柏の葉
介護を主としたホームです。個室の2つ利用、夫婦部屋とも選択が可能です。駅からのアクセスもよく、都心へのアクセスも容易です。